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となく考えるとともに、沿岸漁業及び小型漁船漁業に従事している漁船が最大でもほとんどすべてが総トン数20トン未満の大きさであることによる。
【3】船質
本船の主船体は、アルミ合金製とする。これは、
《1》船体重量を軽量化し、積載重量の増加または予備浮力の増加を維持すること
《2》船体重量を軽量化し、速力の向上又は省燃費効果を期待すること
等による。
【4】船型
船型は船首楼付き一層甲板型とし、操舵室を船首部に位置させ、作業場所をその後方とする。これにより、作業場所の長さが極力大きくとれるとともに、操業時の指揮、操船、見張りの容易性による安全性の向上か図られる。
喫水下は、ハードチャイン船型とする。
また、動揺の低減を図るため、幅広とするとともに、ビルジキールを設ける。
【5】主要寸法等
全長 22.25m
長さ(登録) 18.00m
幅(型) 4.60m
深さ(型) 1.50m
喫水(型) 1.25m
総トン数 19トン
従業制限 小型第1種漁業
定員 6名
【6】一般配置
?@上甲板下
上甲板下は、船首より(1)船首(艙として空所とする)、(2)操舵室下(空所、ストアーに利用)、(3)船艙区画(船側方向に長さを概ね4等分し支柱を設ける)、(4)機関室区画、(5)空所(舵取機、物入れ等に利用)とする。
?A上甲板上
上甲板上は、船首より(1)船首楼、(2)操舵室(下部をウインチ区画として利用する)、(3)桁曳ウインチ、(4)艙口(長さ5−75m、蓋8枚)、(5)機関室囲壁、(6)作業場所及び用具置場とする。
なお、桁引網吊及び荷役用のマストブームは操舵室後部に設け、それに使用するウインチはウインチ区画にまとめ配置する。また、けたびき用ダビットは、けたびき網ウインチの船側釣台形成のブルワーク上に配置する。
【7】機関部
作業甲板の長さを極力大きくし甲板上の作業性の向上を図るためには、主機関を極力後方へ設置し、機関室囲壁を後方へ配置させる必要がある。
このため、主機関は、舶用高速機関の中より選択する。また、V字型ドライブ減速装置を採用し、推進軸系は主機関前部よりV字型ドライブ減速機を介して後方へUターンし、推進軸及

 

 

 

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